紙と皿のあいだ

本の感想とドールや猫の写真とか

オビツ11ボディをねんどろいどヘッドに接続させるべく改造の一例

購入していたオビツ11ボディをねんどろいどヘッドに対応させてみた記録です。いわゆる「オビツろいど」と呼ばれる組み合わせの Obitsu hybrid 。
キューポッシュボディのジョイントを弄った感じで、何をどうすれば何とかなるのかは何となくわかったような気になったので深夜にいじってみました。
(※以下の情報はこの記事を書いた2017年10月当時の規格によるものです)

使った道具

必須

  • プラスドライバーのちっこいやつ*1
  • カッターナイフ*2
  • マスキングテープ

「ドライバー」はボディの開腹に、「ナイフ」はバリ取りに必須です。
「マスキングテープ」はジョイントの軸を太らせるのに使います。他のものでも代用可能ですが、普通のセロハンテープは劣化するのでやめといた方がいいと思う。

オビツ11ボディ

肝心の本体がなければ話にならない。

2017年現在 Amazon だと入手難です。グッスマ公式の可動式着せ替えボディが発売が決定したので需要は下がるんでしょうけど、しばらくはこの傾向が続きそう。 Amazon に限らず、偽物も出てるらしいので店舗の選択には気をつけてね。


製造メーカーや、人形者御用達・我らが PARABOX の通販サイトでも買えます。
http://www.obitsushop.com/SHOP/11BD-D01W-G.htmlwww.obitsushop.com
paraboxshop.jp

マグネットの有る無しは、足の裏に磁石がついている/ついてないの違いです。
ねんどろいどヘッドを接続させる場合、重心が頭部にいき自立しにくくなるので、マグネット付きが絶対おすすめです。

ホビーベース 関節技 球体ジョイント

可動フィギュア弄ってる人ならこの手のジョイントは家にひとつはあると思うので、取りあえず11を開腹しちゃって、手持ちを合うか確認して、外れだったら購入すればいいかと。
ボディを買うのに↑のパラボかオビツの通販サイトを使うなら、規格が完全に同一の「オビ球」を一緒に購入するといいです。
オビツドール オビ球 ホワイティ

オビツドール オビ球 ホワイティ

  • メディア: おもちゃ&ホビー


→家に球体ジョイントがない場合
ここで分岐です。
ジョイントがないといってもボディやねんどろいどヘッドにはもともと付いているわけで、もし手元にやすりがあるならばそれで削ってボディに合わせるのもアリです。
やするのが面倒ならばボディ側の軸を切り、鉄芯を刺してジャストサイズまで太らせるっていう手もある。


あるとよいもの

  • 熱湯 or ドライヤー
  • ペンチ
  • 接着剤

「熱湯」などでプラスチックを柔らかくすることにより、破損のリスクを下げることができます。基本的にはすべての作業は熱してから行う方がいいです。でもその後に冷凍庫で急速冷凍とかするなよ割れるぞ。

「ペンチ」は小さいものを固定したり捻ったりできて、あると便利。

「接着剤」があればうっかり破損してしまっても大体なんとかなります。部位を太らせたりもできる。


更なるこだわりを求める場合

  • 紙やすり
  • Mr.スーパークリアー・つや消しスプレー

ボディに「バリ取り」や「つや消し」を施せば、ワンランク上の仕上がりに。
今回は(今回も)めんどいからしません。



作業風景

f:id:kamanobe:20171005015809j:plain
まずはオビツ11ボディをこの状態にします。(腕が左右逆ですが)

  1. (1)(2)(3)を引っこ抜いてバラす
  2. (4)のネジを外す。△型の部品も外す

(1)(2)は簡単に抜けますが、(3)はちょっとだけ力を入れないと抜けません。角度を変えたりしつつ試してみましょう。
破損が怖い人は熱湯に浸けてからやろう。(ボディ内に溜まった熱湯で火傷しないように気をつけよう)


f:id:kamanobe:20171005015816j:plain
上半身だけになったら、次は外皮の前と後ろを分離させましょう。
肩口からペンチを突っ込んでやさしくグリグリと前後に動かします。少し隙間が空いたら反対側の肩に突っ込んで同様にやります。
そうすると首か肩あたりに隙間ができるので、今度はそちらをグリグリ。
やりすぎると外皮が必要以上に削れたり、内側の軸が折れたりするので様子を見ながら進めるとよい。
熱を与えていれば簡単に開けるはず。
丁寧にやりたい人はマイナスドライバーかカッターナイフなど、先の平らなものを使うといいです。


f:id:kamanobe:20171005015821j:plain
開くとこのような状態です。
この時点でウッカリ破損してしまった場合、プラスチック用の接着剤で壊れた部分をくっつけて一晩おきましょう。(一晩もいらないかもしれないが)


首のジョイントは外す。もう使わないので、ネジなどとまとめて保存袋などに入れておくといい。


f:id:kamanobe:20171005015831j:plain
ここで別売り球体ジョイントパーツの出番です。


f:id:kamanobe:20171005015854j:plain
サイズはどれが合うかな、とチェック。色は結構ちがいますが、どうせ陰になって見えない。

この軸の太さは一律で11ボディ側より少し細いくらい。ねんどろヘッド側の軸と比べるとかなり細いです。太らせる加工をしなければならない。

ボールは無難にねんどろいどのものと同じくらいのサイズを選びました。小さいとガタつくだろうと思われる。


f:id:kamanobe:20171005015859j:plain
ボディ側の軸にマステを巻いて接着剤で尻を太らせているところ。
完全に乾燥させた後、ヘッド側の軸にもマステをぐるぐる巻にして太さを合わせました。
手軽で安価で家にゴロゴロしているという理由でマスキングテープを利用していますが、シリコンチューブやらゴムの何かを使うのも普通にアリだと思います。その方が耐久性も高そう。


f:id:kamanobe:20171005015905j:plain
再セットした状態です。
右はジョイント加工をしたキューポッシュボディ。


f:id:kamanobe:20171005015908j:plain
ねんどろいどヴィクトル・ニキフォロフのヘッドをセットした状態。(横から)

ジョイントのボールが完全に外に出ており、ちょっと首が長い印象。
もともと人形って襟シャツを着せた時のために首は眺めにできているのでこんなもんかもしれませんが、ちょっと気になるな〜という人は外皮をカットして短くしちゃってもいいかも。

これ使うといいよ。

オルファ(OLFA) ホビーのこ 167B

オルファ(OLFA) ホビーのこ 167B

  • メディア: Tools & Hardware


外皮の隙間が気になる人は、接着部に接着剤を付けて、輪ゴムをキツ目に巻くか、上から重しをして一晩おけばぴったりしそう。
ただこれをやっちゃうと再開腹が手間になるので、このボディは買い捨てと腹決めした場合に限りますね。



完成

f:id:kamanobe:20171005015923j:plain
服がない!のでキューポッシュの服を着せてみましたが、当たり前だけども腕も股下も足りない。でもこれで brownie やオビツ11のアウトフィットを着せられるようになるので遊びの幅は増えるはず。

ちなみに、この写真の黒猫服は長時間PVCのボディに着せていると色移りするので注意が……必要です……。*3


勇利のヘッドを乗せているのはキューポッシュボディなので身長差がすごいことになっていますね。こうやって見るとキューポッシュはダルやプチブラサイズなのかな。

今回、備品箱を漁っていたらピコニーモDのボディをもう一個発見したので、そちらもねんどろ hybrid 改造してみようかなと企んでいます。*4


オマケ

f:id:kamanobe:20171005015928j:plain
ねんどろいどのパーツはダイソーのセレクションケース(No.2)で保管しています。
これ以外の選択肢がないのでは?というほどにマスト。たま〜〜〜に入らないのもあるんだけど*5、大抵のものは収まります。



kamanobe.hatenablog.com
kamanobe.hatenablog.com

*1:たぶん1だけど自信はない

*2:あったらデザインナイフの方がよい

*3:オビツ11はプラ製なので大丈夫だが、PVCのキューポッシュボディ&ねんどろいどヘッドには容赦なく色移りするので本当に注意がいる。フェイスパーツと濃い色の生地は、長時間、接触し続けないように気をつけよう。最悪、買い換えればOK。

*4:千値練の RIO:bone パンティさんのために買ってたんだけど、頭部を煮沸しようとしたところで止まっていた。

*5:直近だとアッコの帽子とか