紙と皿のあいだ

本の感想とドールや猫の写真とか

読んだ本

4巻までは紙で買って自炊していたんだけど、うっかり再購入……。


未来史もの。
1巻では砂漠を移動する"砂漠くじら"という集団住居に住む主人公たちの生活と、彼らが遭遇する"外"の住人との遭遇が描かれる。
同作者の「ブルーイッシュ」は悪い意味で浪花節の効いた異能チルドレンものとして自分の中で低評価だったんだけれど、これはとても良かった。
表紙のふんわかした絵柄そのままの作風で描かれるSFファンタジー。短命のミュータントと長命の旧人類が築き上げてきた既存の日常世界の崩壊と、新しく開ける"真実の世界"という古典モチーフ。
白泉社やフラワーコミックスあたりの少女マンガSFが好きだった人ならピンと来ると思うんだけれど、あえていうならナウシカ的な感じだろうか。
ともかく雰囲気がすごく良いです。
2巻も出ていたのでポチった。後で読む。



鈍色の花 ?密花? (ドルチェシリーズ)

鈍色の花 ?密花? (ドルチェシリーズ)

男の娘!男の娘ですよ!プロデューサーさん!
作者の個人誌からの再録っぽいが、大変よござった。
内容的にどっちかというと男性向けだと思うんだが、同好の士の手にうまいこと届いているのだろうか。
しかし消しが濃いのは電子アナログの問題ではなく、傾向としてもうどうしようもないんだろうな。
鈍色の花 (ドルチェシリーズ)

鈍色の花 (ドルチェシリーズ)

こっちは上記の作品の前日譚らしいが、古い絵柄のものも混在しており、そちらでは主人公(?)の体格が良く大変に萎える……。



1巻100円&そこそこ面白かったので2巻まで購入。
評判になっているだけあってそこそこ読ませるけれど、好きな作風(絵柄)でもないのでパス。


はてなでも有名な虫博士の著書。
ブログで読んだような気がするネタもチラホラあった気もするけれど面白かったです。
テラフォーマーズの前後に読むと、なぜカメムシの遺伝子を使わない!!と憤慨することしきり。


シンデレラウミウシの彼女 (YA! ENTERTAINMENT)

シンデレラウミウシの彼女 (YA! ENTERTAINMENT)

異世界移転系TSヤングアダルト小説。
同性の親友に恋心を抱いることを悩んでいる主人公(♂)。ある日、目覚めてみるとその親友が女の子に変わっていて、元々の男だったことを覚えているのが主人公と彼だけになっていた……という粗筋。
kindle のオススメ商品の精度も徐々に向上してきたことを実感。
YAらしくサラッと読めてしまうけれど、そこそこ楽しめました。
タイトルの由来は「シンデレラウミウシって雌雄同体で性別がないから、いろいろ面倒くさくなくっていいよなー」ってことです。