紙と皿のあいだ

本の感想とドールや猫の写真とか

最近読んだ本

血統による「魔女力」という魔術的素質が受け継がれる世界を描いたオムニバス。
魔女力は男性にも受け継がれる上、男性にも魔術は使用可能なので、それならば「魔力」でもいいのではないのかという疑問が真っ先に浮かぶが、キャッチーさ優先のタイトルなんだろう。
全体的にゲームっぽい感覚の世界設定なので、作者の中には世界の謎を解き明かす系メインストーリーの考案もあるのかな。
絵もかわいいし、エピソードのひとつひとつが独特でそこそこ面白いです。
この作者はもっとデカいところ狙えると思うんで、ステップアップとして描ききって欲しい。


まんがの作り方(1) (RYU COMICS)

まんがの作り方(1) (RYU COMICS)

まだ作者のあたまがおかしくなっていない。


ふたしかな僕たちは、: 1 (gateauコミックス)

ふたしかな僕たちは、: 1 (gateauコミックス)

BLアース感に弾かれた。


楽園 Le Paradis 第4号

楽園 Le Paradis 第4号

無料だったので飛びつきDL。内容は言うまでも無く素晴らしい上、全部が未読だったのでお得感も半端なかった。
乞食ですいません。


宇宙怪人みずきちゃん 1

宇宙怪人みずきちゃん 1

表紙にピンと来たら、その通りの内容ですと申し上げる。
同じアパートに住む外見JKの宇宙怪人みずきちゃんに振り回される年齢不詳のガキンチョ(鼻提灯をタラしていないのが不思議なレベルのオバカ)の物語。
続刊も買います。


ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

はてなで「ファスト風土」という新語が軽くバズっていた頃に刊行されていた書籍が文庫落ちに伴ってkindle版も値下げ。
90年代に思春期を送り、少し上のおねーさん方のサブカル文化に憧れを抱いていた世代の作者と読者が傷をなめ合うようにして読まれる感じの内容。
私は東京でもかなりメッカな場所で育ったんで、ホットトピックになりがちな「都会vs田舎」の対比はいまいち理解できないところもあるんですが(親の地元は田舎なので感覚としてはわかる部分もある)、「郊外もの」ジャンル以外にも「世代もの」として共有できる余地がある作品なので、大変楽しく読めました。
とても面白い小説なので、「kindle試し読み」で冒頭だけでも読むと良いです。


美少女ががまおもしまくるという失禁萌えマンガ。
放尿シーンよりもがまんしている女の子の羞恥心に比重が高い方には非常にマストなコミックだと思いました。
この手のフェチマンガにしては、そこそこ読めます。


女子校ではないんだけれどメインキャラは今のところ女子オンリー。百合ではないと思う。
こがわみさきの女の子が好きなら間違いないんだけど、なんか普通すぎるというか……。
エピソードもキャラクターにもちゃんとインパクトはあるので、このまま巻数を続けていくと違った印象になるかもしれない。
長編なのに短編っぽい印象があるのが、悪い意味で「こじんまり感」を醸しているのだろうか。


100円だったので。
ここまで「マンガ」感のするマンガを描ける作家は珍しいよなと石黒を読む度に思う。


「もっと!」で連載されている水沢悦子ことうさくんの長編漫画。
情報技術が一回りした近未来では、アナログな世界観に動物方アンドロイドが投入されているといた。
ヒロインのヤコは少女漫画家。投稿作品の受賞賞品としてアシスタントもできるネコ型アンドロイドのポコを手に入れ、「てきとうモード」に設定して使役している。というところまでが設定。
もちろんそういうSF的な設定は味付け程度で、うさくんの「ふんやりやさしい」物語が肝。
あちらこちらで涙腺を刺激されポイントが溜まると決壊してしまい大変やばい。泣ける。
毎度のことながら、うさくんは女の子のわがままさとか、子どもの全幅の信頼とかを描かせたら神のごときだな!
まとめて読むと改めて傑作なので読みましょう。


TCGマンガ。しかもMTG系。という新機軸の少女漫画。
あるTCG*1が国民人気を誇り、ゲームの強さによってモテたり就職できたり、賞金で食えちゃったりするという、販促アニメではよくある世界観なんですが、親がカードロンダリング詐欺にあい借金をこさえたことをきっかけに、非道ながらもガチンコな戦法に通じた女子中学生主人公が公式大会の優勝賞金を狙う!というストーリー。
そこそこリアルな人間関係に加え、割と登場キャラがどいつもこいつも性格が良くないわで微鬱マンガ好きのハートを狙い撃ち。
また対戦描写も結構リアルで面白いので2巻のkindle化を心待ちにしている。


坊主かわいや袈裟までいとし 1 (花丸コミックス・プレミアム)

坊主かわいや袈裟までいとし 1 (花丸コミックス・プレミアム)

BLマンガ。
属性的に子坊主萌えなことをAmazonに見透かされていたので購入。あと表紙デザインがすごく良い。
主人公というか受の坊主は大変かわいかったので、それだけで元はとれました。
後はまあ、そつない。やおい。受かわいい。
ベテラン作家さんなのか、物語と画面双方の構成力が非常に高いと感じました。好みの絵柄ではないのにストレスが掛からないというのは、マンガがうまいってことです。
攻はいいやつなのだろうが、美容師に興味はないのでさっさと剃髪して仏門に下って欲しい。


web掲載時から読んでいたので面白さは死ぬほど承知だったのだが、安売りしていた1巻を読み出したら止まらなくなってしまい全巻読破していた……。
間違いなく今一番面白いマンガのひとつだと思い知らされました。センスがありすぎるよおおおお。
6巻の師匠はやはり憤死するほどかっこいい……。
また7巻で通常営業に戻るペース配分も好きです。


雪村の過去に案外早く着手されたことに少しだけ意外を感じた。
でもこの作品一番の人気キャラなのは間違いないので、そこから盤石を築く布石は正しいのだろうなと。
オキナガとヒロインとのお気楽なやりとりがやはり良い……。


中村哲也はいい年のニーチャンと少女の交流を描かせたら超一流だなとの思いを新たにするものでした。
子どもたちといい年の兄ちゃんとの交流が萌えに萌えを敷き詰めたかのような萌えで、1巻冒頭の戦闘シーンが下手すぎるのも忘れて2巻を購入してしまう。
戦闘シーンが何やってるのか謎な割りに尺取り過ぎな点以外は完璧だと思いますので、子どもと兄ちゃんがイチャイチャしてるだけのマンガください!


同人少女JB(1) (アクションコミックス)

同人少女JB(1) (アクションコミックス)

読めない漫画を読んだのはひさしぶりだった。


一気読み。