紙と皿のあいだ

本の感想とドールや猫の写真とか

例の店

たいへん遅まきながら男性限定食べ放題イタリアンとして炎上した歌舞伎町の店に行ってきました。
こちらのレビューにそそられた有志メンバーでチームを組みました。まあ、先週のバルバッコアのメンバーと完全に被ってるんですけど。

https://note.mu/kettansai/n/n40aa1525d996note.mu

※現在は男性客のみの入店も可能になっています。



五種の前菜。
これが届いたところからオーダーがスタート。
これが出てくるまでかなり時間が掛かったため、何度か「この店やはりやばいのでは……」「向かいの『俺のイタリアン』行く?」「あそこは予約せんと無理だろ」などの会話が繰り広げられたのですが、遅刻していたメンバーの到着より先に届いてしまったため、仕方なく腰を据えて注文を始めました。

まず、前菜を上から全部持ってきて貰う。


バーニャカウダ的な野菜。


バジルの唐揚げ鶏。
ふつうの鶏からです。


ミニトマトのカプレーゼ。悪くない。


前菜の冷製肉とライスコロッケ。
奥のライスコロッケは美味しくて追加注文しました。ウマウマ。


カルパッチョっぽいもの。


サーモンとチーズのタルト。
これも美味かったです。


生ハムの盛り合わせ。これは食べ放題ではなく、一人一皿までの限定注文。
でも正直、油っぽいばかりでいまいちだったため、最終的にはお残しされていました。


メインデッシュの逸品薩摩芋とフォアグラのソテー。
レバー内臓系が得意でない私でも(半分は)食べられました。


順当なカレー。


遅れて到着した茸のフリット。これは衣の厚さと味付けもあとひとつの感じ。


パスタはボロネーゼのペンネカルボナーラ
ボロネーゼは肉の味がして結構美味しかったです。


シーフードのリゾット。
スープリゾットっぽかった。


メインディッシュのひとつである鮮魚。
これは正直まずい。
焼き加減が適当でなく生っぽくて最後まで食べられなかったし、ソースの味付けもいまいち。
ソースは甘口のもので他の料理と兼用しているんだけど、この手の白身魚だったら普通にバターソテーにしてレモンを添えるくらいの方が絶対に美味しい……。
なによりも皮にきちんと焦げ目をつけることが大事だと思うんですが、それもできていなかったのでダメでした。
全体的にシーフードは生臭さが勝ったように思う。


ところがデザートがなかなか美味しかったので総合的には「まあいいんじゃない?!(棚の上から)」という評価に落ち着いています。
イチジクと洋なしのタルトは特筆すべき項目はないんだけど、タルトの皮が好きな人なら満足できる味です。
スパークリングワインのフルーツポンチ的なやつは特に美味しいので先に頼んで口直しにチョビチョビやってもいい出来。
もちろん追加で注文しました。


ピザはマルゲリータと、チーズの中央に卵を落としたやつのハーフ&ハーフで注文。
これは何が足りていないのか一発で分かる味でした。
マルゲリータはペペロンチーノオイルがあるだけでレベルが2個上がるはずだし、付け加えるならバジルを増やすべき。
チーズの方は卵はいらない。代わりにアンチョビを仕込んで砕いたクルミを散らして欲しい……蜂蜜と超合うやつに化けるのに……。
不味くはないし生地は美味しいので、後一歩!あとひとつファクターが足りない!と歯がゆく感じられる。


これはスペアリブだけど私は食べていない。
食べた人たちからは不評でした。


追加したドルチェ。
手前の四角いのはアイスケーキでこれも中々よかった。
右側のカスタードタルトもアイスで、塩気がそそります。
あと写真を撮り忘れましたがパンナコッタもシンプルなバニラの風味がやさしい甘さで美味しかった。デザートは食べ放題としては文句ない味ですね!


全体的な感想としては「食べ放題としてはそこそこなのでは」という評価に落ち着きます。
が、普通のイタリアンとしてはそこまでは美味しくないため、価格帯とを考え合わせるとリピートはしないだろうな。
デザートで満足したため後味は悪くないですが、「前に話題になっていたあの店」という話題性以外のバリューはないように思います。


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