紙と皿のあいだ

本の感想とドールや猫の写真とか

SDM F-33 コーディネートモデル

「飛ぶ」ってわかりますか。どこの業界とは言わず、大きな金額の買い物をするときに覚悟を決めて「えいやっ!」と崖から空に飛ひ込むような所作を指します。所作というより、むしろ心意気か?
衝動買いともちょっと違うニュアンスで、「前々から気になってるけど踏み込むには足りないな……」というものを、弾みをつけてドーンと購入することを表しているんですね。古語で言うところの、いわゆる IYH


ということで、本日の\イヤッホウ/。買ったの今日じゃないけど。
F-33 boy Normalskin CoordinateModel
ボークスの Super Dollfie Midi ですヤッター。
東京は原宿の「天使の窓」なる店舗でお迎え*1*2しました。

スーパードルフィーボークスって日本の企業が出してる大人向けの人形(エロくない)です。サイズがいろいろありまして、これは MSD (ミニSD)の後継にあたるミディサイズってやつ。身長 40cm くらい。ポポちゃんより 10cm くらい大きい。
うちにある人形だとMDDのギーとかアイちゃんとからへんのサイズですね。

F-33 boy Normalskin CoordinateModel
「f-33」はヘッドの種類です。
スーパードルフィーは「フルチョイス」という、「年齢から、顔の種類、ボディの性別、ハンドやウィッグ、アイを選んでメイクを指定し、あなたの理想のお人形を作ろう!」というサービス商品を展開してます。MSDサイズのヘッドだけでも50種類くらいある。いちいち名前つけてらんないので番号で呼ばれてます。
正確に言うと限定販売するコンセプトドールは名前付きなんだけど、フルチョイスモデルとコーディネートモデルには名前がついていない。

フルチョイスには所有者の名付けで人形に魂が込められるという世界に一つだけのスピリチュアルなアレがあり、オーダーシートにも名前を書く欄があったりする。

人形に魂を込める「御霊(おみたま)の儀式」もあるよ!というネタはウケがいいので人形趣味がない人にもついつい喧伝してしまうんですが、一昔前に比べるとスーパードルフィーのスピリチュアル色はかなり薄まってきているようです。

まれに昔からやってるサイトで「ボークスからの年賀状を見た親に、あんたヤバい宗教にハマってる?とガチで心配された」という嘆きを発掘したりしますが、今はさすがにそこまではしてこない。カタログのフレーバーテキストもポエミーってだけで普通のポエムだし、有害か無害かで言うならほぼ無害です。

F-33 boy Normalskin CoordinateModel
なんで写真がここまでブレているかというと、背景が汚いからボカしたいのと夜間の室内撮影で暗いから絞りを開きまくっているからです。顔にさえピントが合っていればいい、それが1.4F。

話を戻して、コーディネートモデルとは?
「フルチョイス」は理想の人形を作れるステキシステムですが、顔を着色するメイクアーティストの解釈が、夢の人形の風貌とはかけ離れている可能性は否定しきれない。つーか、単純に下手なメイク師に当たったら嫌だし、高い買い物をするのに実品が目の前にないとかあり得ないッスよね……。

そのような客の前に、出来上がった状態でディスプレイされる大量生産品が、コーディネートモデルです。

F-33 boy Normalskin CoordinateModel
メイクも、一つ一つ個性があるフルチョイスやワンオフと違って、コーディネートモデルはテンプレです。それでも手作業だから個体差は出るんですけどね。

私もサイドアイとおでこ出し気味のヘアアレンジの魅力にやられ、うっかりコレを連れ帰ってしまいました。
まあ、ウィッグは即替えたんだけど。だって店頭展示のスタイルがどうやっても再現できんよ……どうなってたんだあれ……。

コーディネートモデルはウィッグ・アイ・服・靴などのフルセットだけど、単一企画なので若干お得な価格設定らしい。

F-33 boy Normalskin CoordinateModel
普通肌の男の子です。「この組み合わせは一年ぶりなんですよ!」と窓の店長(推測)がえらく推していました。今回の窓のコーディネート展示は絶賛33番祭でまだまだ在庫盛りだくさんって感じでしたが、普通肌×男子/白肌×女子の組み合わせのみだそうです。

33番は京都店じゃないとフルチョイスのオーダーも出来ないため、コーディネートやワンオフか中古品しか購入機会がなく、ご縁があったら*3そのうち……と考えていたんですが、思いの外はやく来ました、ご縁。


ボークスのドールは本当に顔が✨️ボークス✨️だなと感じ入る。あれだけ「レディコミみたいでちょっと……」と苦手だった独特のメイクも、徐々に受け入れつつあります。慣れ?!

ボディの機構は本当によく出来ている。さすがに業界トップは伊達じゃないというか、模型屋の作る商品だなと感心。ハンドを替える時にゴムを体内に引き込まないように手首のジョイントにストッパーがあったり、体幹がしっかりしていて、ポーズがカッチリ決まって立っても座っても床に倒れ込まないとか、細かい部分だけど遊び手への配慮がある。素晴らしい。これは触ってみなとわからない部分ですね。

F-33 boy Normalskin CoordinateModel
写真はとりあえずウィッグをいろいろ試している図です。目玉はグルーでガッチリ固めてあるんで、溶かさなきゃな〜。

*1:ドール用語。人形を購入すること、または予約していた人形が自宅に届いた状態。

*2:人形を買った報告をする際にこの単語を使うことで、SEO的にみんなが幸せな世界になる。

*3:ドール用語。「死ぬほど欲しいけどガチで金ないから今は見逃す」から「好みじゃないからくれるって言っても窓から投げ捨てるレベルでいらない」までの幅広い執着心理を婉曲する便利ワード。