紙と皿のあいだ

本の感想とドールや猫の写真とか

こどもの国の殺人者/D・カーキート

こどもの国の殺人者 (新潮文庫)

こどもの国の殺人者 (新潮文庫)

ブクログでワード検索しても出てこなかったため、こちらにメモ。
↑Amazlet からのリンクを張ってみたのだが、表示されていないらしい。html記述にするにはどうすればいいんだ。ダイアリーを使えってか?


発行は昭和57年だから、30の本ということになる。
そもそも、この本を手に取ったのはTwitterでバズっていた #フォロワーさんが読んでなさそうなオススメ本を紹介してみんな幸せ で、あがっていた中で、偶々タイトルが目に付いたからだった。


以下、裏表紙記載のあらすじ。(バーコードがない!)

インディアナ州の田舎町にある言語学研究所で奇妙な事件が起きた。研究員の一人スティフが、同僚のクックの研究室で、丸坊主にされた死体として発見されたのだ。保育所を併設し、子供の言語取得過程という浮き世離れした研究をしている研究所だけに、所員たちはお互いに疑心暗鬼。巻き添えを食ったクックは、素人探偵を開業するハメになった……。
シャレた味の本格ミステリ


コージーミステリというには尖っているが、無味乾燥でもなく無機質すぎもしない、ピリッとした舌触りのする、形の整ったミステリだった。
キャラクタ造形が洒落が効いていてよい。特に刑事役のリーフ警部の一筋縄ではいかないふてぶてしさは、相当好きだ。
作者の知的さが全面に出ていて、この歯ごたえのある小賢しさに対面できただけでもAmazonプライスから落としてきた甲斐が合ったと思う。
徹頭徹尾、主人公の怪しさは異様。これで●●●●じゃないあたり(それに、訳者あとがきでは触れられていなかったが、態度からしてミルクは●●からの引用でもあると想像できるんだが)80年代の作品だなあ。

こどもの国の殺人者 (新潮文庫)

こどもの国の殺人者 (新潮文庫)