紙と皿のあいだ

本の感想とドールや猫の写真とか

読んだマンガ

脳カレ(2)

脳カレ 2 (ヤングジャンプコミックス)

脳カレ 2 (ヤングジャンプコミックス)

タイトルそのまま、その星の生物に寄生するタイプの宇宙人が脳内の彼氏になってしまうという夢見がちなSF。

カイルが宿主を変えたことによって引き起こされる環境変化がひとつだけじゃないところがミソだよな−。アクシデントがないと恋愛はつまらない。
「わかった」上での都合の良さを楽しむ、おとな向けファンタジーとして実に良質。つくづくベテランの技。


ぼくらのへんたい(2)

ぼくらのへんたい 2 (リュウコミックス)

ぼくらのへんたい 2 (リュウコミックス)

女装男子各種取りそろえての第二巻。
相変わらずいい変態。ふみふみこは変態を裏切らない。だいすきです。


地獄のアリス(4)

地獄のアリス 4 (愛蔵版コミックス)

地獄のアリス 4 (愛蔵版コミックス)

そういえば、これも女装男子ものなのだろうか。
シュウの凄惨な過去が明らかに!でも松本次郎ワールド。
シュウのキャラ造形って、よそのマンガの中だとサブキャラに属すであろう「オカマキャラ」だと思うんだけど、それを主役に据えて内面を描写するとここまで壮絶になるのか。
「地獄のアリス」はセクサロイドのことではなく、シュウ自身だったという。


どうでもいいんだが、「愛蔵版」ってなんのことだろうと、ずっと気になっている。

試し読み | s-manga.net 地獄のアリス 1巻
ここで一話が読める。
久々に読んだら初期のシュウはアニメ顔で美少年ですね……。


勇者ヴォグ・ランバ(1)

勇者ヴォグ・ランバ(1) (アフタヌーンKC)

勇者ヴォグ・ランバ(1) (アフタヌーンKC)

伊藤計劃の遺作「ハーモニー」の、その後の世界を引き継いだスペキュレイティブSFマンガ。
内容が日本SF史に名を残すレベルの傑作であることは揺ぎないが、表紙がちょっと酷い。
作品内容とかけて手塚作品あたりが持っていた古きよきSFらしさを演出するとともに、たぶんBDっぽいのを狙ってると思うんだけど、なんかイマイチ。帯もそんな感じの無骨なデザインなんだが……想定しているのは「星屑ニーナ」あたりだと思う。
紙を換えるとかできればよかったのかもしれないけど、アフタKCだと難しいのだろうか。市川春子はうまいことやってましたが、あれは作者自身がDTP担当を兼ねているからこそできる芸当かもしれない。


内容については2巻での完結待ち。
しばらく本誌を読んでいないので楽しみ。早く読ませて!!!!


pupa(1)

pupa(1) (アース・スターコミックス)

pupa(1) (アース・スターコミックス)

妹に物理的に肉体を食われる兄の話。
お兄ちゃんエローイ。
とりあえず、生き餌になるなら下にビニールシート引いて、バッグや衣類はゴミ袋で保護するくらいの血みどろ処理はしようぜ。
雰囲気はいいけど出落ちすぎるというか、物語の密度が薄くて続刊まで読む気にはなれなかった。でも1巻だけで評価するべきマンガではなさそう。


ブルーイッシュ(1)

ブルーイッシュ 1 (プリンセスコミックス)

ブルーイッシュ 1 (プリンセスコミックス)

兄2+妹1の三兄妹もの、超能力ものという設定に合わせて表紙の雰囲気に惹かれて購入してみたが、秋田らしいナニワ人情もので正直微妙。
1巻時点では1話完結な連載ものだが、作者がベテランなので途中で方向性が変わってバケる可能性も大きいけど。