紙と皿のあいだ

本の感想とドールや猫の写真とか

d.i.m Jullis ヘッドにメイクをした

先日届いたコレ↓

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に着色いたしまして、最終的にはこうなった↓

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備忘録として、過程をメモしておく。
画像が多いのでたたみます。





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まずはUVトップコートでスプレーした後、パステルメイク。
ナチュラルを目指して薄く、しかしコートを2回被せることになるので、膜を通してもちゃんと色が出るように乗せていく。
Instagram で色彩いじってるから実物よりも鮮やかかも。

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使ったのはこれらのパステルだが、ほとんど826と177しか使っていないような案配。
パステルを定着させるために再度スプレー。


スプレーが渇いたら、細かい部分を描き込む。
画材は手元にあったからという理由でアクリルガッシュを選択。10年ものだったが、粘度には特に問題なかった。*1
筆はボークスの造形村7号。
「筆は一番高いものに限る」という主義なので1,050円のものを使ったけれど、コシのあるいい筆だった。おすすめ。

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最初は目の内側の粘膜のピンク。
同じメーカーのゴブ子のメイクで一番目がいくのがその部分だったので、真似てみる。

さらに同系色のピンクやベージュ部分の肌色を、それぞれの部位に乗せる。
耳の中や鼻の穴、鼻梁や耳の付け根、眉間の影、頬の下部にもパステルピンクを乗せた上部とは違う色を入れる。
下目蓋もパステルで色づけた部分にさらに色を乗せて馴染ませる。(ここは濃くしすぎたかも)

上目蓋は緑や紫を混ぜて落ち着いた色を作る。
逆に唇や鼻筋は血色よく、紅を足して明るい肌色にする。

二重の線、眉毛、アイラインは3、4色くらいの色を作りグラデーションにする。
眉毛は失敗したあああああああ。下書きはしましょう!!
ヘッドそのものの形も完全な左右対称ではなく結構歪んでいるので、それを含めてパランスをとるように構図を取らないとおかしくなる。

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ひとまずメイク終了したところ。
これにまつ毛とアクリルアイ(パラボ16mm)を装着するとこうなる↓

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更にこれに、タミヤカラーでリップと目の縁にグロスをぬりぬりして終わり。

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ヅラを被せると一気に人型らしくなるね。



ドールのヘッドメイクは発挑戦だったが、面白かった!!
やってみて感じたのは、キャンパスが変わっても絵の具の特性自体は変わらないということ。
薄い部分はパステルに任せて、アクリルガッシュはポスカみたいにコテコテにアイラインや下まつげにだけ盛るのもありかもしれないし、薄く溶いて粒子を重ねてザラついた表現をするのもよい。
ここら辺はメイクをしたユーザーの好みに委ねられる部分なんだろう。

今回使った Jullis はレジンキャストのヘッドなので、表面に筆を置いても紙や素焼きのように速くは浸透しない。
なので、濃いめの色を置いて周辺を水でボカしたり、中央をティッシュで吸って輪郭だけを残す、というようなテクニックも使える。
水彩絵の具のように薄目に色を乗せる以上、ムラになるのは仕方のないことなので、逆にそのムラをどう活かすかが重要かなと感じた。
いやー、アナログ画材ちょう面白いっす燃える!!


アクリルガッシュよりリキテックスを使用している人の方が多いみたいです。

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*1:新しく購入するならリキテックスの方がノリが良さそうです。