COVID-19 に感染したと断言できないくらいのほぼ無症状のハイパーラッキー陽性患者になったときの記憶です。
※8月5日現在は完全に全快しています。
この記事の内容はあくまで個人的な病症の記録であり、ここに書かれている内容だけを全面的に信用したり、他の個人に適用するのは避けてください。
そもそも役には立たない。
発症
7月19日(火)
三連休明け初日だが自宅勤務。
正午頃、今日は特に暑いな〜とうめきつつ家族の体に手を当てたところ、あきらかに自分の体温が高いことがわかったので測温。27.4度。
前日から立ちくらみの症状が激しかったのもあり、夏風邪を引いたかな(あるいはコロナかな)と思い一日寝て過ごす。
7月20日(水)
自宅勤務。
異様にダルく眠い。立ちくらみも起立性障害のもののように*1強烈なので、これは夏バテか(あるいはコロナか)と思われる。
計熱では平熱。喉や胸の痛みなどはなし。しかし強烈に眠いので横になる。気づけば夜だった。
18時頃に頭痛。カロナールを飲む。御せるくらいの頭痛。
提出しなければならない仕事があったので日にち変更前にあわてて納付。
本当に一日中寝ていた。
寝てばかりだったが、合間合間に水と食事はしっかりとった。きのこ、葉物、トマトなどの野菜類、豚肉、ヨーグルトなどの動物性タンパク質に加え、パスタ・オートミール、いも類などの炭水化物。
カフェインは断つ。麦茶、ジャスミン茶、水。
夜間熱中症が長引いている疑いもあったので塩分も多めとりエアコンも稼働させた。
PCR検査
7月21日(木)
起床したときの体調はほぼ全快。
12時頃、熱もなかったため家族の車で送ってもらい出社。念のため車内でもマスクをする。
他に会社に出ているのは、一昨日の時点ですでに濃厚接触者になっている同僚I(無症状)だけ。
外出したついでに会社近くのPCR検査会場を探したが、民間の無料検査所は東京都民でないと検査代がかかる*2うえ、身分証明書がないと受けられない。(この日は所持していなかった)
そもそも近日内に症状が出ている場合は街頭のPCR検査は受けられないことになっているのだが、現状の発熱がないため発熱外来に受けにいくこともできない。すくなくとも神奈川県の発熱外来は完全にパンクしているので拒否される。
しかしセンター街の東京都モニタリングセンターを発見。
身分証なしで検査できる(ただし陰性証明書などは出ない)ので、同僚Iともども受ける。
他の検査所は整理券を配っていても行列ができているくらいなのに、ここは私たち以外の利用者がいなかった。 SEO の差だと思う。
唾から検査する方式。梅干しとレモンのポスターはなし。登録したメールアドレスに遅くとも二日後までに結果が送られるとのこと。
モニタリングセンターと会社以外には立ち寄らず、4時前に帰宅。帰りも車で拾ってもらう。
夜、軽い頭痛があったので計熱したところ7度台。もしかしてコロナかなという気もしてくる。
念のためイブプロフェンやロキソニンではなくカロナールを飲む。
陽性判定
7月22日(金)
自宅勤務。
件の同僚Iが頭痛で休むとの連絡。やばいのでは?しかし自分の体調は普通。平熱。
よく昼寝をする。ずっとよく寝ている。
20時頃にPCR検査結果のメール「陽性疑い」。しかし平熱。
同僚Iに連絡をとったところ、そちらは陰性で現在は頭痛もなく平熱とのこと。
週末に予定されていた lyrical school のラストライブに行けなくなっていっぱいかなしい。
出先の家族に(念のため)これから症状が悪化したときのため、家族が感染したときに備えた買い込みをお願いする。
- 喉が痛いときにも食べられるとされるもの
- アイスクリーム「喉が激痛の時でもこれだけはなんとか食べられた」という記事を読んだ。
- In ゼリー風邪用に常備しておきたい。
- 顆粒のど飴ふつうののど飴と違って舌が痛くならなくていいとTLのフォロワーがおすすめ。
- ヨーグルトふつうに食べたかったので。
- 2Lペットボトルのお茶(ノンカフェイン/ノンラベル/箱)ともかく水。
- パン類(おやつ)
- バナナ(おやつ)
- 乳酸菌免疫力があがるといいなという気持ち。あとお通じにもよさそう。
検査結果のメールに「かかりつけ医に連絡を*3」とあったので近所の病院の発熱外来に連絡。夜間救急もやっているところだったので夜でもつながった。症状がない場合は自宅待機し、保健所に指示を仰いで欲しいとのこと。
コロナコールセンターに電話するが何十分たっても繋がらず。電話代がもったいないので諦める。東京都の陽性者にカウントされてしまったな。
自治体サイトで自宅待機支援の受付をやっていたので登録を試みるが、提示する陽性証明書の条件を読むとモニタリングセンターから来たメールではダメっぽいような気がする。気がしつつも登録。(※ダメだった)
ちなみに COCOA も登録番号とやらがないので陽性者登録できない。モニタリングセンターの罠。
自宅治療支援などを受けたい場合は医療機関の証明書、あるいは抗原検査キットの写真などがないとダメっぽいです。おそらく保険適用もされないと思う。
しかしながら申込みフォームの途中で隔離期間がわかる。8月30日まで蟄居しろとのこと。
役立たずと評判の自治体の LINE サポートにもフレンド登録。体調と熱、血中酸素濃度の報告だけをするもの。実は今でも体調の報告をしろと通知が来ているがさすがにもう無視している。
ちなみに血中酸素を調べるやつは昨年に購入済み。
しかし陽性判定とはいえ、あまりに症状が軽いので偽陽性なのでは?という疑いが晴れない。同僚だけ陰性という結果がさらに疑いを招く。
元気元気!と思っていたが、22時頃になって妙にだるくなり、計熱したところ7度台の微熱。
夏風邪ならさすがにもう治っている頃なので、やはりコロナなのだろうか。しんどい。読んだコロナ罹患エントリでは夜間になると病状が強くなるの繰り返しだという記述をよく見た。しかし寄る年波のせいで回復力が落ちているだけでは……と惑いつつ就寝。
7月24日(土)
朝。平熱。頭痛なども特になし。
家族も特に症状なし。
モニタリングセンターから電話がくる。東京都モニタリングは土日も絶賛稼働中らしい。
メールに書かれていたのとまったく同じ内容を人声で聞く。
「陽性疑い」の「疑い」は取れることはあるのか?と質問した*4ところ、結果は「陽性疑い」「陰性」の二種類しかないとのこと。
原理的に感染を断言できないとはいえ、結果が陽性/陰性の2値ならば単に「陽性」でいいのでは。
できるだけ部屋に篭りたいのでお茶とパン類を部屋に持ち込む。
ピクロス漬け。
昨日と同じく夜になると妙にダルくなる。胸が重いような感覚がなくはないが気のせいかもしれないという程度で派手な症状はない。ただ発熱のしんどさだけがある。もしかして気のせいじゃないのー?と思いつつもダルいので一日中ベッドの上にいる。
というか、部屋を出られないと椅子に座るかベッドに横になるかしかないのだ。
経過観察期間
7月25日(日)
平熱。
家族も症状なし。
アイマスライブのアーカイブ配信を観て、ごろ寝してたら終わった。
溜まっていた通販のダンボールなどを開封。
家族が抗原検査の医療用キットを購入してきたが陰性。
家庭内における隔離政策は「基本的に部屋から出ない」「換気」を徹底。
トイレがふたつあるので、ひとつを私の専有とする。
風呂は回数を減らすが三日に一度は入る。水と石鹸を使うし、換気も十分なのでだいじょうぶだろうということにする。洗濯物は洗濯機に直接入れておく。
部屋から出る場合はマスク着用、手の消毒をする。
荷物の受け取りや台所の用事など、どうしても部屋から出たいということはある。お湯や氷が欲しいというたびに家族に電話するのは気が咎めるので、なるべく用事は一度に済ませるを意識して一日に三回くらいは部屋から出た。しかたがない。
蟄居三日目くらいからは食器の洗い物なんかは自分でやっていた。
「換気」はつまり家中の窓を全開にする。
私の部屋は体調の悪化だけは避けたいので常時エアコンを稼動させ、定期的に窓を開くというサイクルをとった。エアコンは稼働時が一番電力を消費するので、窓を開いているあいだも電源は落とさず回し続ける。
サーキュレーターか扇風機があれば、複数の窓を開けている状態なら5分もかからずに十分な換気ができる。
家庭内接触における最大の問題は猫なのだが、私に一番なついており、空調で居心地のいい部屋にいるとなれば猫対私の干渉は避けられない。そのため、家族がなるべく猫に触れないという対策をとった。
しかたないですね。
所感
そもそもどこから感染したのか。おそらく連休中におとずれたスターバックスかマクドナルドと思われる。それぞれ二時間ほど滞在した。その時にノーマスクで会話をしていた近隣の客からの飛沫感染ではないか。
感染時期に濃厚接触していた全員に陰性判定が出ているので、誰かが偽陰性でないかぎりはそうなる。しかし実際、私自身がほぼ無症状だったこともあり、似たような体質の家族が無症状患者かつ偽陰性だったという可能性もあるのでは。
同時期に感染していた知人も何人かいて、みなさん総じて私よりかなり重い症状がでてひどいことになっているのを見ているので、こんなに簡単に終われたことは幸いだったなと天に感謝するばかりだ。その一方でこれは本当にコロナだったのか?夏風邪か夏バテではなかったのか?どうにもすっきりしない。
推測感染現場
書き出していて思ったのだが、症状があるのに街頭PCR検査を利用するのはやっぱりマナー違反だよな。とは思うんだが、ともかく症状が軽すぎて病院に行く気にはならなかったのだ。
Twitter の TL を見ていると「子どもが高熱を出しているのに発熱外来の電話がずっと繋がらない」という同区民の嘆きの声が流れてくる。そんな切羽詰まった状況に無症状の身でお邪魔する気にはならない。しかし過去に発熱があり、かつ現在は元気となると、外出していいかダメかの判断はどこでつければいいんだ?
「ふつうに元気」な人間が家に引きこもるには相応の理由と証明が要る。
それはね、抗原検査キットを買えばいいんです。
と今なら言えるのだが、抗原検査の実体や信頼性について21日の時点ではまったく無知だったので、耳馴染みのあるPCR検査の手段を探してしまった。
海外*5では心当たりの症状があっても、もうPCR検査を受けに行くというのは一般的ではなくなっているらしい。
私の陽性判定が出た23日の時点で、日本の1日の感染者数が全世界で最多となっていたが、そもそも検査をしていない国が多いという前提がある。日本も一年遅れでそうなっていくんだろう。
神奈川県では先ごろ、医療用の抗原検査キットの生産販売が追いつかず、信頼性の低い医療外のキットでも結果を認めるということになった。できることなら抗原検査をしたがるような体調不良や濃厚接触者には自己隔離していて欲しいというのが本音なのでは。それでも「陰性だったから」と働きに出なくてならないような人たちのおかげで世界は回っている。(ところもある)
自己隔離中、ステイホームがさかんに叫ばれていた一昨年や去年に収録された Podcast を聴いていたのだが、あの時といまとでなにが違うのだろうと考えてしまう。
こうして隔離期間が過ぎ、来週の祝日にはまたライブの予定がある。ドームのような何千人、何万人も入るような大型会場ではなく、二百人もいれば満杯になるような、ちいさなライブハウスだ。
換気は十分だろうか。いまの感染状況だとぜったいに感染者の観客も来るだろうな。でもそういう場所ほど対策はしっかりとられているだろうし、行きたいなぁと考えている。
でも去年だったら絶対に行かない。
なにが違うのか。ワクチン、ブースター。それだ。
かがくの ちからって すげー!
まあ、でも三回打ってるおかげで私もこうやって軽症で済んだというわけなので、みなさん今後ともバンバン打ってまいりましょう。企業もワクチン休暇などを設けてください。
というかライブ本当にどうしよう。やめよっかなー。行きたいがうーん。うーん。
おわり。
コロナ陽性で隔離中の人のためのリンク
https://jsnas.jp/wp-content/uploads/2020/06/utsubuse.pdf
うつぶせで寝ると肺へのダメージが軽減できるそうです。